脂質異常症

LDL（悪玉）コレステロール値

140 mg/dL以上

HDL（善玉）コレステロール値

40 mg/dL未満

中性脂肪（トリグリセリド）値

150 mg/dL以上

脂質異常症は血中の脂のバランスが崩れた状態をまとめた病名です。
具体的には、LDL（悪玉）コレステロールか中性脂肪が増えた状態か、HDL（善玉）コレステロールが減った状態です。

脂質異常症は脂っこい食事（動物性脂肪の摂りすぎ）が原因になっていることが多く、その他の生活習慣の乱れも原因になります。
女性の更年期障害や遺伝など、食生活以外が原因になっていることもあります。

血液検査

LDL-コレステロール、HDL-コレステロール、中性脂肪

動脈硬化の検査

心電図、頸動脈エコー、血清クレアチニン（腎機能）、尿検査、尿中タンパク量、眼底検査など

脂質異常症では血中の脂の量を測るのはもちろん、動脈硬化によって心臓、頸の血管、腎臓、目に合併症が起きていないか調べます。

食事療法

動物性脂肪の制限、植物性脂肪と食物繊維の摂取、節酒

運動療法

有酸素運動（ウォーキング、軽いジョギング、水中運動など）

薬物療法

スタチン系薬剤、フィブラート系薬剤、EPA製剤など

その他

禁煙

脂質異常症の治療は原因によるものの、ほとんどの場合は食事療法が中心になります。
特に脂肪は動物性（飽和脂肪酸）を避け、青魚や植物由来の脂肪（不飽和脂肪酸）を摂るようにします。
食物繊維は腸から体内に吸収される脂を減らせるため、野菜や海藻を積極的に摂りましょう。
食事療法と運動療法でコレステロール値が目標を達成できなければ、薬物療法を併用します。
脂質異常症の薬は何種類かあり、異常なコレステロールの種類によって使い分けます。